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ケアマネとは? 仕事内容・資格・働き方までわかりやすく解説! 介護キャリアの入口ガイド
「あの方、ケアマネさんよね」「ケアプランつくってもらってるの」——介護の現場や家族の会話で、よく耳にするフレーズです。
でも、ケアマネが具体的にどんな仕事をしている専門職なのか、あなたはどこまで説明できますか?
毎日顔を合わせているのに、受験資格の取得ルートも業務範囲もあいまいなまま。興味はあるけれど情報がバラバラで踏み出せない——そんな介護職の方は少なくありません。
本記事ではケアマネの仕事内容・働く場所・資格取得・長く働ける理由を整理します。この記事を読めば「目指すか、現場を続けるか」を判断がよりしやすくなるでしょう。
目次
ケアマネとは? 介護保険制度の「調整役」をつとめる専門職
ケアマネの正式名称は「介護支援専門員」。介護保険法第69条の2に基づき都道府県知事が試験・登録を管轄する公的資格で、国家資格ではありません。
介護保険制度のなかで、要介護認定を受けた方と介護サービスの事業者をつなぐ役割を担います。一般には「ケアプランをつくってくれる人」というイメージが先行しますが、本質は「調整役(ケアマネジメント)」。利用者と家族の希望を聞き取り、医療機関・介護サービス事業者・行政をつなぎ、適切なサービスが必要な分だけ届くよう調整します。
参考:介護職員・介護支援専門員|厚生労働省
ケアマネの仕事内容は?ケアプラン作成を含む3つの業務
「ケアマネ=ケアプランをつくる人」というイメージは、実は仕事のごく一部です。実際にはケアプラン作成とモニタリングに加え、要介護認定の申請代行、サービス事業者との連絡調整・給付管理までを担います。
以下では、ケアマネの代表的な3つの業務を見ていきましょう。
1.ケアプラン作成とモニタリング
利用者ごとに介護サービス計画書(ケアプラン)を作成するのが代表的かつ、よく知られている業務です。ただ実際のところは、作成後の月次モニタリング——計画どおりにサービスが機能しているかを訪問・面談で確認し続ける業務の比重が大きくなります。
2.要介護認定の申請代行・調査
要介護認定は要介護の方がお住まいの市町村への申請が必要です。介護保険法第27条に基づき、居宅介護支援事業所・地域包括支援センター・介護保険施設(例:特別養護老人ホームなど)などに所属するケアマネは、本人・家族に代わって申請を行うことができます。また、自治体委託で認定調査員を担当するケースもあります。
3.サービス事業者との連絡調整・給付管理
デイサービス・訪問介護・医療機関・家族と、立場の違う関係者を束ねる「サービス担当者会議」の運営も重要な役目です。毎月10日までに国民健康保険団体連合会(国保連)へ給付管理票を提出する月次締めもありますので、コミュニケーションスキルだけでなく事務処理能力の2つが非常に重要になる職種と言ってもいいでしょう。
関連記事:ケアマネジャー(介護支援専門員)は未経験でも大丈夫? 仕事内容や役割について解説!
ケアマネはどこで働く? 居宅・施設・地域包括支援センターの3タイプ
居宅ケアマネ(居宅介護支援事業所)
自宅で暮らす利用者を訪問しながらプランを組むスタイルです。2024年度(令和6年度)介護報酬改定により、標準担当件数は44件、45件以上から報酬が逓減する仕組みに見直されました。
尚、基本サービスとして居宅介護支援費Ⅱであれば、ケアプランデータ連携システム活用+事務員配置などの要件を満たせば49件まで担当可能です。1日は外勤型で動くのが基本で、家族や医療機関との調整も頻繁に発生します。
施設ケアマネ(特養・老健など)
訪問業務がなく内勤中心です。1人体制で配置されることが多く、生活相談員とのすみ分けは施設ごとに異なります。介護業務を兼務するケースもあり、求人票だけでは実態が読み取りづらいことが比較的多いです。
関連記事:施設ケアマネと居宅ケアマネは兼務できる? 制度の基本と現場でつまずきやすいポイントまで解説
地域包括支援センターのケアマネ
要支援者の予防ケアマネジメントを中心に、総合相談窓口として地域・行政との連携を担います。虐待対応や権利擁護など公的色の強い業務も含み、居宅・施設とは違った専門性が求められます。
関連記事:介護老人福祉施設で働く職種とは?――仕事内容だけでなく”向き・不向きと現場の実情”まで解説
ケアマネになるには? 資格取得までのロードマップ
ケアマネは国家資格ではありませんが、有資格者になるには四つのステップが必要になる、専門性の高い資格です。
介護福祉士などの特定国家資格、または生活相談員などの相談援助業務で実務経験5年・900日以上を満たした上で、年1回の試験に合格し、実務研修を修了して都道府県に登録して初めて介護支援専門員になれます。
ケアマネの受験資格から登録まで、順に見ていきましょう。
受験資格(国家資格ルート・相談援助業務ルートのいずれかで実務経験5年・900日以上)
受験資格のルートは大きく2つあり、いずれかを満たす必要があります。
1つ目は、国家資格ルート。介護福祉士・看護師・社会福祉士など特定の国家資格を保有し、その資格に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上あることが条件です。
2つ目は、相談援助業務ルート。生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員といった特定の相談援助業務に従事した期間が、通算5年以上かつ900日以上あることが条件となります。
なお、2018年度改正で実務経験10年ルート・社会福祉主事ルートは廃止され、現行の2ルートに一本化されました。
介護支援専門員実務研修受講試験
試験は年1回、各都道府県が実施。合格率は年度差が大きく、直近3年は第25回(令和4年度)19.0%、第26回(令和5年度)21.0%、第27回(令和6年度)32.1%と推移しています。
出題範囲は介護支援分野と保健医療福祉サービス分野に広くまたがり、現場経験だけでは補えない制度知識も問われます。
合格後の実務研修修了と登録
試験合格だけでは「ケアマネ」を名乗れません。合格後の実務研修を修了し、都道府県に登録して初めて介護支援専門員証が交付されて初めて、ケアマネとして仕事ができるのです。
介護支援専門員証の有効期間は現在5年で更新研修が必要です。ただし2026年通常国会提出の社会福祉法等改正案で更新制廃止・法定研修化の方向が示され、公布後1年6か月以内に施行予定です。
参考:第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について|厚生労働省
関連記事:介護福祉士のキャリアアップに本当に役立つ資格は? 年収・専門性を伸ばすおすすめルート
介護職ゼロからでもケアマネは目指せる? 無資格からの資格取得
「無資格からケアマネはさすがに無理……」と感じる方も多いかもしれません。でも実際には、初任者研修から始めて介護福祉士など指定の資格を取得し、そこから実務5年を積む——このルートで目指している人は大勢います。
時間はかかるものの、働きながら一歩ずつ進める現実的なキャリアパス。まずはケアマネの資格取得までに必要な年数を確認してみましょう。
無資格スタートから介護福祉士までのステップ
無資格・未経験からでもケアマネへの道は開かれています。
介護職員初任者研修を修了して現場に入り、実務者研修を経て、実務経験3年+実務者研修(または養成校卒業)で介護福祉士を取得するのが一般的なルートです。
関連記事:資格なしでも介護職に転職できる? 未経験からはじめる働き方ガイド
介護福祉士取得後からケアマネ受験までの実務年数
介護福祉士取得後、さらに実務経験5年でケアマネ受験資格が得られます。
無資格スタートから合計およそ8〜10年かかる長い道のりですが、介護福祉士まで進めば、あとは実務をこなしながら時期を待つだけです。
働きながら目指せる現実的なキャリアパスといえます。
ケアマネの働き方と長く働ける理由
取得が難しいケアマネですが、介護業界の中ではとても長く働ける職種です。
その理由は、夜勤がなく生活リズムを保ちやすいこと、そして年齢を重ねるほど経験が評価につながることの2点です。結果として、令和6年度の介護労働実態調査結果ではケアマネの平均年齢が54.3歳と他介護職と比べても比較的高く、前年度から0.7歳上がる結果となっています。
働き方の具体像と背景を見ていきましょう。
ケアマネの夜勤なし・日勤中心という働き方の利点
ケアマネの業務は日勤中心で夜勤がなく、生活リズムが整いやすい働き方です。
ただし居宅ケアマネは月1回以上のモニタリング(訪問)義務があり、身体的負担は職場タイプで変わります。施設ケアマネは内勤中心で体力の消耗が少なく、長く勤続しやすい環境です。
ケアマネは年齢を重ねても続けられる職種
介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」によれば、ケアマネの平均年齢は54.3歳、60歳以上が約3割を占めます。介護職全体と比べ年配の方の比率が明確に高い職種です。
調整力・傾聴力・制度知識という経験値そのものが武器になるため、年齢を重ねるほど評価されやすくなります。また、派遣として週3〜4日で家庭と両立する選択肢もあります。
関連記事:ケアマネジャーは何歳まで働ける? 平均年齢や定年についても解説!
関連記事:介護派遣ってどんな働き方? メリット・デメリットも紹介!
ケアマネに向いている人と仕事のやりがい
ケアマネに向いている人は、傾聴力があり、段取りや調整が得意で、書類仕事を苦にしないタイプの人です。
医師・看護師・介護職・家族と立場の違う相手をつなぐ多職種との連携が日常的であるため、合意形成を引き受ける胆力や折衝力も求められます。そのため、高いコミュニケーション能力はマストと言えるでしょう。
また、ケアマネのやりがいは、利用者の人生に伴走できること、家族から直接感謝されること、自分の判断で支援全体が動く手応えです。一方、書類・期限・板挟みが大変さの正体でもあります。綺麗ごとだけではない前提でキャリアを検討しましょう。
まとめ
ケアマネは「ケアプランをつくる人」というイメージの先にある、介護保険制度の調整役です。働く場所は居宅・施設・地域包括支援センターの3タイプに分かれ、同じ資格でも動き方は大きく違います。
また、夜勤がなく、平均年齢54.3歳・60歳以上が約3割と、年齢を重ねてからこそ経験が活きる職種です。
特に施設のケアマネだと求人票では見えてこない実態もあるので、新潟でケアマネの一歩を考えるなら、情報収集の段階から相談できる相手がいると心強いはずです。
焦って結論を出すのではなく、「自分のペースでケアマネというキャリアを確かめたい」というタイミングで、どうぞ立ち寄ってください。
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ケアスタッフ事業部
ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。