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ケアマネ求人の選び方|担当件数・体制・研修で見抜くコツ

ケアマネ資格を取ったばかりの方も、現役のケアマネも、求人比較で一度はつまずきます。

担当件数、人数体制、介護業務との境目——求人票に書かれていない論点ほど、入職後の負担を左右します。本記事では、求人票の読み方と面接で聞くべきことを整理します。

最終更新日:2026年4月16日

ケアマネ求人を見る前に知っておきたい、職場の違い

居宅・施設・地域包括の3つの職場は、求人票の書きぶりそのものが違います。動き方の違いと、求人票で見える景色を順に整理します。

居宅・施設・地域包括で変わる一日の動き方

ケアマネの職場は大きく3タイプあります。居宅は訪問で動く外勤型、施設は記録と調整が中心の内勤型、地域包括は相談対応と地域連携が入り混じるハイブリッド型です。
同じ資格でも、時間配分がまったく違います。負担の「量」ではなく「質」が違うのが、3つの職場の本質です。

同じ「ケアマネ」でも求人票の書き方が違う

居宅求人で要チェックなのは、担当件数の上限、事務職員配置の有無、ケアプランデータ連携システムの導入状況です。

施設求人では、ケアマネの配置人数(1人体制か複数名体制か)と、常勤・専従の記載の有無を確認します。

地域包括求人では、直営か委託かの別、保健師・社会福祉士・主任ケアマネの3職種がそろっているかが判断材料になります。

求人票に載っている項目の粒度で、その職場が何を大事にしているかが見えてきます。

求人票で必ず確認すべき3つのポイント

求人票に書かれていること、書かれていないこと——両方を読み解くのが肝心です。担当件数・人数体制・研修体制の3つの観点を順に押さえていきます。

担当件数の上限と逓減制の記載を読む

居宅ケアマネの取扱件数は、令和6年度の介護報酬改定で見直されました。居宅介護支援費(Ⅰ)は45件未満(最大44件)が基本です。

45件以上になると報酬が段階的に下がる逓減制が働きますが、ケアプランデータ連携システムの活用と事務職員配置の要件を満たす居宅介護支援費(Ⅱ)では、50件未満(最大49件)まで担当できます。

求人票で見るべきは、「担当件数の上限」「ケアプランデータ連携システム導入」「事務職員配置」の3点。明記されている求人は、運営側が制度改定を理解している目安になります。

記載がないときは面接で直接確認してください。「担当件数の上限は何件で運用されていますか?」の一言で、事業所の姿勢が見えます。
参考:令和6年度介護報酬改定の主な事項について|厚生労働省

参考:指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第39号)|厚生労働省

参考:令和6年度介護報酬改定における改定事項について|厚生労働省

参考:指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第38号)|厚生労働省

施設求人で見抜く人数体制・相談員すみ分け・兼務範囲

施設ケアマネ歴9年の方が転職時に確認する項目は、3つに集約されます。人数体制、生活相談員との業務すみ分け、介護業務の兼務範囲です。

求人票では、それぞれが記載項目として読み取れます。人数体制は「1人配置」か「複数名体制」か。相談員すみ分けは、契約業務や家族対応の担当範囲が明記されているか。兼務範囲は「一部介助業務を含む」「必要に応じて介助応援」といった文言の有無です。

新潟県では冬季の通勤負担が大きく、施設ケアマネは外勤中心の居宅と比べて天候リスクが小さいという現場の声があります。一方で、駐車場完備や除雪対応の有無は、面接時に必ず確認しておきたい項目です。

省令上、ケアマネは専ら従事する常勤が原則で、他業務応援は処遇に支障のない範囲のみ認められています。原則と求人実態の乖離は、面接での具体的な確認で見抜きましょう。

面接で使える質問は、たとえばこの2つです。「介護業務の兼務はあるか?あるとすればどういった業務か?」「契約関係や家族対応は、生活相談員が担当されますか?」。

聞きづらい論点ほど、あらかじめ言葉を用意しておくと落ち着いて確認できます。
関連記事:施設ケアマネと居宅ケアマネは兼務できる? 制度の基本と現場でつまずきやすいポイントまで解説

研修体制と主任ケアマネ候補の扱い

研修体制の充実度は、特定事業所加算の取得状況が一つの目安になります。

加算の要件には主任ケアマネの配置や研修計画の整備が含まれており、取得事業所は教育投資の姿勢が一定以上あると判断できます。

求人票で「研修体制充実」とだけ書かれている場合は、内訳まで踏み込みましょう。法定研修(更新研修など)の受講支援があるか、主任ケアマネ研修の受講機会や手当が整っているかを面接で聞いてください。

主任ケアマネ候補としての処遇が明記されている求人は、中長期のキャリア設計に向いています。

ケアマネ求人で警戒すべき3つの兆候

応募しやすい求人ほど、背景に理由があります。警戒信号として見ておきたい3つの特徴を整理します。

高給の裏に担当件数の記載なし

介護報酬の構造上、ケアマネ1人が生み出せる収益には上限があります。居宅介護支援費と逓減制がブレーキとして働くからです。

求人票に突出した高給が掲げられている場合、担当件数上限の記載がないか、逓減制を超えた運用が前提になっている可能性があります。給与額だけを見ず、「その報酬は何件担当の想定で算出されているのか」を逆算してください。

ケアマネと介護業務の境界が曖昧な求人

「業務内容に一部介助業務を含む」といった文言は、施設求人で見かけます。

省令上は専ら従事する常勤が原則です。問題は、応援が常態化していないかです。

記載がグレーな場合は、面接で「介助応援は月に何日・1日何時間程度でしょうか?」と具体的に数字で聞いてください。実数が出てこない事業所は、ケアマネ業務に集中できない環境である可能性があります。

人員体制・離職状況が不透明な求人

「複数名体制」とだけ書かれ、具体的な人数・勤続年数・主任ケアマネの在籍が未記載の求人は警戒が必要です。

数字が出せない理由は、頻繁な入れ替わりで最新体制を書けないか、1人体制に近い運用になっているケースが多いものです。

離職率の開示姿勢も判断材料になります。具体的な数字や勤続年数の説明を避ける事業所は、別の求人と並行検討する選択肢を持ちましょう。

自分に合うケアマネ職場の選び方

年齢・経験・キャリア希望で、見るべきポイントは変わります。3つの読者タイプ別に、求人選びの軸を整理します。

新人・中堅ケアマネの視点

資格取得から日が浅い、または実務経験が中堅までの方は、教育体制と相談相手の存在を最優先に選んでください。

1人体制の事業所は裁量が大きい反面、判断に迷ったときの相談先がありません。複数名体制+主任ケアマネ在籍の事業所が堅実な選択肢です。

求人票の「複数名体制」「主任ケアマネ在籍」の記載と、面接での質問しやすさの体感の両方で、わからないときにすぐ聞ける環境かを見極めましょう。

ベテラン・キャリアチェンジの視点

居宅・施設を長く経験してきた方は、「身についた働き方=自分の適性」という視点で職場を選んでください。

ケアスタッフ(旧絆ケアスタッフ)の取材では、居宅で9年のキャリアを積んだケアマネが、100名定員の特養求人を辞退した事例があります。決め手になったのは、1人体制かつ介護応援の可能性があるという求人条件と、「外勤ペースと裁量が性に合う」という自己理解でした。

自分がどのモードで動けているかを棚卸しすれば、求人票の読み方も変わります。主任ケアマネ候補としての処遇や、裁量の大きさを軸に据えて比較しましょう。
関連記事:ケアマネジャーは何歳まで働ける? 平均年齢や定年についても解説!

派遣から正社員化という選び方

ケアマネ有資格者が派遣で複数の現場を試してから正社員化する道もあります。

施設の人数体制、相談員とのすみ分け、介護業務の兼務範囲は、入ってみないと本当のところが見えにくい部分です。派遣の短期就業を挟めば、実態をつかんだうえで長期勤続先を決められます。

資格取得前の派遣は現場経験を積む入口、有資格ケアマネの派遣は「職場の相性を見極める道具」と、時間軸の役割が違います。

関連記事:ケアマネジャー(介護支援専門員)は未経験でも大丈夫? 仕事内容や必要な資格を解説

まとめ

3つの職場は求人票の書きぶりが違います
→ 居宅・施設・地域包括で読む項目を切り替えましょう。

求人票は担当件数・人数体制・研修体制の3点で見ます
→ 令和6年度改定の45件未満/50件未満を起点に、記載の有無で事業所の姿勢を測れます。

入りやすい求人ほど背景の確認が必要です
→ 高給・業務境界の曖昧さ・人員体制の不透明さの3つが警戒信号です。

自分に合う職場は年齢・経験・希望で変わります
→ 新人・ベテラン・派遣活用の3タイプで見方を切り替えましょう。

新潟でケアマネの次の一歩を考えるなら、相談できる相手がいると心強いはずです。

「どの求人が自分に合うのか」——焦って結論を出すのではなく、自分の経験とキャリア希望を棚卸しできたタイミングで、どうぞ立ち寄ってください。

ケアスタッフ(旧絆ケアスタッフ)では、介護職の皆様のキャリアを総合サポートしています。しつこい営業は一切いたしません。秘密厳守の無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。

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