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資格なしからケアマネへ|最短ルートと8年のキャリア設計

「ケアマネになるには、資格も経験も必要だから、難しすぎて諦めてる」——介護の現場でこう口にする職員は少なくありません。資格なし・未経験では無理だと、最初から諦めるケースも目立ちます。

ただ、最短ルートが見えない、8〜10年という年数だけで気持ちが折れる、初任者研修から始めるべきか迷う、こうした課題は情報整理で解消できる側面があります。

本記事では、資格なしからケアマネまでの道のりを時間軸で分解し、最初の現場選びと遠回りしない職場の見極めを整理します。読了後には、最初の一歩から逆算したキャリア設計の輪郭が見えてくるはずです。

最終更新日:2026年4月23日

ケアマネになるには? 受験資格と全体像を30秒でつかむ

ケアマネの正式名称は「介護支援専門員」で、都道府県が試験・登録を管轄する公的資格です。

受験資格の主な道筋は、介護福祉士・看護師・社会福祉士などの特定国家資格に基づく実務経験5年以上かつ900日以上です(このほか、生活相談員等の相談援助業務でも5年900日の従事で受験できます)。

資格なしからスタートする場合、事実上の王道は介護福祉士ルートです。看護師・社会福祉士・理学療法士など他の国家資格も対象ですが、いずれも養成課程と国家試験合格が前提のため現実的ではありません。

無資格から数えると最短8年(実務3年で介護福祉士取得+登録後5年でケアマネ受験資格)。合格までに時間がかかれば10年前後が目安です。数字だけ見ると長いですが、節目ごとに段階を上がっていく設計です。

試験合格率や実務研修の詳細、2026年の制度改正は以下の記事に整理しています。
参考:介護支援専門員|厚生労働省

関連記事:ケアマネとは? 仕事内容・資格・働き方までわかりやすく解説! 介護キャリアの入口ガイド

資格なしで始める介護職|最初に選ぶ現場の3タイプ

最初の一歩で押さえるべきは、無資格でできる業務の線引き・受験資格を見据えた施設選び・初任者研修のタイミングの3点です。

無資格でできる仕事とできない仕事の線引き

無資格で入る場合、業務は生活援助・見守り・環境整備が中心です。利用者の身体に直接触れる身体介護は原則できません。

訪問介護を担うには、少なくとも介護職員初任者研修の修了が必要です。施設系は無資格でも先輩指導のもと身体介護に入れるケースが多く見られます。

なお、2024年4月から、医療・福祉関係の資格を持たない介護職員には「認知症介護基礎研修」の受講が義務づけられました(新規採用者は採用後1年以内)。最初に任される範囲と研修体制は、求人票や面接で確認しましょう。
参考:認知症施策|厚生労働省

ケアマネ受験につながる施設タイプの選び方

入りやすい現場は特養・老健・デイサービス・グループホーム・有料老人ホームなどです。視点は「入りやすさ」だけでなく、介護福祉士の受験資格(実務3年以上かつ540日以上)を満たしやすいかも重要です。

施設タイプごとの特徴は以下のとおりです。

施設タイプ 特徴 受験資格との相性
①特養 身体介護中心で負担はやや重め 従事日数を稼ぎやすい
②老健 リハビリ職との連携が前提 多職種経験が積める
③デイサービス 日勤中心で生活リズムが整う 長期勤続しやすい
④グループホーム 少人数ケア、無資格採用例あり 入りやすさは随一
⑤有料老人ホーム 介助の幅が広い 業務範囲を広く経験

新潟県では冬季の積雪・路面凍結が通勤負担に直結するため、アクセス・送迎制度・駐車場完備の有無は長期勤続の継続要因になります。施設見学時には除雪体制や雪道の出勤ルールも確認しましょう。

従事日数は実際の出勤日数で計算されるため、週5日勤務なら3年で約780日、週3日パートでは約470日と差が出ます。3年目の受験を狙うなら勤務形態も併せて検討しましょう。

初任者研修は先に取る? 働きながらでいい?

介護職員初任者研修は入職前後どちらでも取得可能です。民間スクールの受講料は3万円台〜10万円前後が目安です。

費用負担を抑えたいなら、厚生労働省の「教育訓練給付制度」が活用できます。初任者研修の講座には「特定一般教育訓練給付金」(受講費用の40%、上限20万円)の対象になっているものがあり、別枠の一般教育訓練給付金(20%・上限10万円)対象講座もあります。指定状況や自治体・職場独自の補助との併用可否はスクールへの確認が必須です。

職場の研修費補助があるなら、入職後の取得が費用面では合理的です。「働きながら取れるか」を求人選びの条件に入れておきましょう。

参考:特定一般教育訓練給付制度のご案内|厚生労働省

介護職からケアマネまで|8〜10年を4つの節目で分解

8〜10年という道のりも、節目で区切れば手が届きます。1〜3年目の土台づくりから8年目以降のケアマネ試験までをフェーズごとに見ていきます。

1〜3年目 初任者研修から実務者研修へ、土台を固める時期

入職後、まずは初任者研修の修了を目指します。入職後1〜3ヶ月で申込、1年以内に修了するリズムが標準的です。補助制度を活用すれば費用負担も抑えられます。なお初任者研修を修了すると、認知症介護基礎研修は受講が免除されます。

続いて実務者研修(320時間※)に進みます。医療的ケアの基礎を学ぶカリキュラムで、3年目の介護福祉士国家試験の必須要件です。1.5〜2年目に着手、3年目までに修了するスケジュールが標準的です。
※初任者研修を修了していれば130時間の研修が免除となり、通常450時間の受講時間が320時間に短縮される。

「1年目に初任者研修、2〜3年目で実務者研修と現場経験を並行」で進めれば、3年目の介護福祉士受験に手が届きます。

関連記事:介護の初任者研修と実務者研修の違いって何?

3年目の節目 介護福祉士受験という最初の通過点

介護福祉士国家試験の受験資格は、実務3年以上かつ540日以上、そして実務者研修の修了です。「かつ」で結ばれた要件のため、片方だけでは足りません。

試験日程は年度ごとに公表されるため、最新の公式情報を確認しておきましょう。

ここが最初の大きな達成感を得られる節目です。「ケアマネまで10年」と聞くとひるみますが、節目ごとに区切りがあるため、気持ちは折れにくい設計になっています。
参考:介護福祉士国家試験|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

関連記事:実務者研修を新潟で受講するなら? 修了後の働き方まで見据えて解説

3〜8年目 介護福祉士登録後の5年をどう乗り切るか

介護福祉士登録後からケアマネ受験までの5年間が、このキャリアでいちばん長い区間です。途中でモチベーション維持が難しくなりがちですが、この期間の実務はそのままケアマネ受験資格(900日)を積み上げる時間に直結します。

また、この時期はリーダー・主任クラスへの昇進機会(通常4〜5年目以降)が出てきます。介護福祉士登録後は資格手当が月5,000〜15,000円程度上乗せされる施設が多く、待遇面の節目でもあります。役割の幅を広げる5年として活用すれば、8年目以降への助走になります。

8年目以降 ケアマネ試験から実務研修、そして登録へ

介護福祉士として登録後、従業5年以上かつ従事日数900日以上の実務経験を満たせば、ケアマネ試験の受験資格が得られます。

試験に合格したら、約87時間の実務研修を修了し、都道府県の登録簿に登録されたうえで介護支援専門員証の交付を受けます。

試験合格率や2026年の制度改正など最新の論点は「ケアマネとは? 仕事内容・資格・働き方までわかりやすく解説! 介護キャリアの入口ガイド」にまとめています。

参考:介護支援専門員資質向上事業|厚生労働省

遠回りしない職場選び|資格取得支援と派遣の活用

長期戦だからこそ、最初の職場選びが時間効率を左右します。資格取得支援の見極めと、派遣という選択肢を整理します。

資格取得支援がある職場を見極める3つの観点

ケアマネを目指すなら、職場選びで以下の3観点を確認しましょう。

観点 チェックポイント
①研修費補助の有無 初任者研修・実務者研修・受験対策講座の補助範囲
②資格手当の設計 介護福祉士・ケアマネ取得時の上乗せ額、昇給テーブルへの組み込み
③社内勉強会の有無 介護福祉士受験対策の勉強会、独学より合格率が上がる学習環境

居宅・施設・地域包括の違いや担当件数の考え方は別記事で整理しています。

関連記事:ケアマネはどこで働く? 居宅・施設・地域包括の違いを徹底比較

派遣で複数現場を試す入口戦略

最初から正社員で腰を据える道もあれば、派遣で複数の現場を経験してから正社員化する道もあります。派遣は雰囲気・教育体制・介助の忙しさを短期で確かめられ、ミスマッチを避ける手段として機能します。

新潟県は施設の地域分散が大きく、新潟市・長岡市・上越市など主要エリア間でも文化や勤務体制が異なります。派遣で複数エリア・施設タイプを試してから正社員に切り替えれば、雪国特有の通勤事情も含めて自分に合う環境を絞り込めます。

関連記事:介護派遣ってどんな働き方? メリット・デメリットも紹介!

まとめ

資格なし・未経験からでも、ケアマネへの道は開かれています。
ケアマネの受験資格は「特定国家資格+実務5年900日」が基本で、資格なしから目指すなら介護福祉士ルートが事実上の王道です。

8〜10年という道のりは長く感じられますが、節目ごとに区切れば達成感を積み重ねながら進める設計になっています。鍵を握るのは最初の現場選びで、常勤で実務を積みやすく、研修費補助のある職場を選ぶことが時間効率を大きく左右します。

いきなり正社員で腰を据えるのが不安なら、派遣で複数の現場を試してから合う施設を見極め、正社員化していく道もあります。

新潟でケアマネの一歩を考えるなら、情報収集から相談できる相手がいると心強いはずです。

関連記事:【介護職専門のキャリアアドバイザーに聞いてみた!】介護業界の転職市場の動向・トレンドを徹底解説!

焦って最初の一歩を決めるのではなく、「自分のペースでケアマネというキャリアを確かめたい」というタイミングで、どうぞ立ち寄ってください。

ケアスタッフでは、介護職の皆様のキャリアを総合サポートしています。しつこい営業は一切いたしません。秘密厳守の無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。

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