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ケアマネを辞めたいと感じる理由と、辞める前に試すべき対処法
ケアマネージャーは担当件数の多さ・責任の重さ・更新研修の費用負担など、複合的な要因から「辞めたい」と感じやすい職種です。
公益財団法人介護労働安定センターの調査によれば、居宅介護支援事業所のケアマネージャー採用困難感は全介護職中でも特に高く、現場の疲弊は構造的問題として深刻化しています。
本記事では、辞めたい理由の実態を整理したうえで、辞める前に試せる対処法と転職を検討すべきタイミングを解説します。
目次
ケアマネージャーが辞めたいと感じる主な理由
介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」では、介護業界全体では前の介護関係職場を辞めた理由の最多は「職場の人間関係に問題があったため(24.7%)」で、次いで「他に良い仕事・職場があったため(18.5%)」「事業理念や運営のあり方への不満(17.6%)」となっています。
参照:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」
これはケアマネージャーでも大きく相違はありません。
これらの背景には、ケアマネージャーに特有の「担当件数の多さ」「書類業務の煩雑さ」「重い責任」が職場環境の悪化を招きやすい構造が指摘されており、業務の負荷が人間関係の摩耗や職場不満につながるケースが多いとされています。
| 離職理由(前職が介護関係) | 割合 |
|---|---|
| 職場の人間関係に問題があったため | 24.7% |
| 他に良い仕事・職場があったため | 18.5% |
| 事業理念や運営のあり方への不満 | 17.6% |
引用元:令和6年度介護労働実態調査(公益財団法人介護労働安定センター)
業務量と担当件数の多さ
厚生労働省の資料によると、ケアマネージャー1人あたりの平均担当利用者数は31.8人です。
2024年度の介護報酬改定によりケアプランの取扱件数の基本上限が39件から44件に引き上げられました。さらに条件付きで49件まで担当可能となり、業務負荷のさらなる増大が懸念されています。
また、居宅介護支援事業所のケアマネージャーが業務範囲外の依頼に1回以上対応した事業所は67.5%に達しており、緊急訪問・時間外の相談対応など「本来業務外」の対応が常態化している現場も少なくありません。
ケアプラン作成・モニタリング・給付管理といったコア業務だけでも相当の事務量があるなかで、これらが積み重なると消耗は避けられません。
引用元:ケアマネジメントに係る現状・課題(厚生労働省、令和6年4月)
給与と責任のアンバランス
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」によると、常勤ケアマネージャーの月平均給与は375,410円です。同条件の介護職員の338,200円を上回るものの、居宅ケアマネージャーが処遇改善加算の直接対象外であることが長年の課題となっていました。
そのため、令和8年度には複数の加算が行われ、処遇改善に向けて様々な施策が実行されています。
利用者の生活全般を調整する高い専門性・重い責任に対して、処遇が追いついていないと感じるケアマネージャーは多く、これが就業継続意欲を下げる大きな一因となっています。
参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」
更新研修の時間・費用負担
ケアマネージャーの資格は5年ごとの更新が必要であり、更新研修には初回54〜88時間、2回目以降も32〜88時間の受講が求められます。
全国平均の受講料は更新研修(経験者・初回)で約6万円にのぼります(令和7年度時点)。この費用を全額自己負担しているケアマネージャーは34.0%に達し、法定研修が業務時間扱いとならないケースも22.5%存在します。
「時間も費用も持ち出し」という構造が、離職意向に影響していることは広く指摘されています。こうした負担の大きさが長年問題視された結果、社会保障審議会介護保険部会において5年ごとの更新制度そのものを廃止する方向が決定しています。
ただし定期的な研修受講は義務として継続される見込みであり、費用・時間の負担が即座にゼロになるわけではありません。
新潟県で働くケアマネージャーが感じやすい特有の負担
全国共通の課題に加え、新潟県のケアマネージャーには地域特有の負担が存在します。新潟県の高齢化率は34.3%(令和6年10月時点)と全国平均29.3%を大きく上回っており、担当利用者の重度化・医療的ケアニーズの増加が加速しています。
こうした地域の構造が、ケアマネージャー1人あたりの業務密度をさらに高める要因となっています。
冬季の移動負担と訪問業務の難しさ
居宅ケアマネージャーにとって、冬季の訪問業務は全国とは比べものにならない負荷を伴います。
積雪・路面凍結の時期には1件あたりの移動時間が大幅に増加し、利用者宅周辺の除雪状況によっては訪問自体が困難になるケースもあります。山間部を担当する場合は、降雪シーズン中に複数件の訪問を1日でこなすことの難しさに直面します。
新潟の求人票で「車通勤可・駐車場完備」の記載が多いことからもわかる通り、車での移動が業務の前提となっており、冬季の体力的・精神的消耗は無視できない要素です。
人手不足が深刻な新潟の現場事情
新潟県内の介護職有効求人倍率は6.11倍(2025年6月時点)に達しており、2026年には県内で介護職員が1,274人不足すると見込まれています。
こうした人手不足の深刻化は、ケアマネージャーの業務集中にも直結します。チームで対応すべきサービス調整も連絡先が限られる状況では1人に集中しやすく、長時間対応や精神的消耗につながります。
この構造は個人の努力では解決できない問題であり、「自分が頑張ればなんとかなる」という思考がかえって疲弊を加速させます。
引用元:介護人材の現状(新潟県)
関連記事:ケアマネージャーは何歳まで働ける? 平均年齢や定年についても解説!
ケアマネージャーをやめる前に試してほしい2つの対処法く解説
「やめたい」という感情が長期間続くとき、すぐに退職・転職を決断するよりも、まず現状を変えるアクションを試すことで状況が改善されるケースがあります。
特に「ケアマネという仕事自体は好きだが、今の環境が辛い」という場合は、勤務先や働き方を変えることで負担が大きく軽減することがあります。以下では、現実的な選択肢を整理します。
職場環境そのものを変える
同じケアマネージャーでも、居宅介護支援事業所と施設(特養・老健・グループホーム等)では業務の性質が大きく異なります。
居宅ケアマネは担当件数・外出・書類対応が多い一方、施設ケアマネは1施設内でのケアマネジメントが中心となり、訪問業務の負担が少ない傾向があります。
逆に「施設のルーティンが合わない」と感じる人が居宅に移るケースもあります。地域包括支援センターへの転換も選択肢の一つであり、行政との連携業務を好むタイプには向いています。
「ケアマネを辞める」ではなく「別の職場でケアマネを続ける」という発想の転換が、キャリアを守る鍵になります。
関連記事:施設ケアマネと居宅ケアマネは兼務できる? 制度の基本と現場でつまずきやすいポイントまで解説
業務効率化・ICT活用で負荷を下げる
書類作成や記録業務の負担を軽減するには、ICTツール(タブレット端末、介護ソフト、インカム等)の活用が有効です。ケアプラン作成支援システムや介護ソフトの導入によって、事務作業の時間を削減した事業所が増えています。
新潟県でも介護ICT導入を支援する補助制度が設けられており、事業所単位での申請が可能です。
業務量が多すぎると感じる場合は、まず「何に時間を取られているか」を可視化したうえで、管理者に改善を提案することが現実的なアプローチです。
属人化した業務の棚卸しを行い、チームで分担できる体制をつくることも、消耗を防ぐうえで重要です。
参照:新潟県「令和7年度新潟県介護テクノロジー導入支援補助金について」
ケアマネージャーが転職を真剣に検討すべきサインとタイミング
ケアマネージャーが転職を真剣に検討すべきサインとタイミング
対処法を試みても状況が改善しない場合、転職を選択肢として検討することは合理的な判断です。ただし「なんとなく辛い」という状態と「転職を真剣に考えるべき状態」は区別が必要です。
感情だけで判断するのではなく、客観的なサインをもとに見極めることが、後悔のない転職につながります。
こんな状態なら転職を考えて良い
以下のいずれかに当てはまる場合は、現職を続けることよりも環境を変えることを優先的に検討することが適切です。
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| ①身体・精神への影響 | 睡眠障害・食欲不振・気力低下が2週間以上続いている |
| ②ハラスメントの存在 | 管理者・利用者家族からの継続的な圧力・叱責がある |
| ③職場環境の改善の見込みがない | 上司や法人への相談後も状況が変わらない・変える意思がない |
| ④キャリアへの影響 | 更新研修を受けられない・スキルアップの機会が与えられない |
上記のような状態が重なっている場合、「辞めたい」という感情は正当なシグナルです。自己嫌悪や罪悪感を持つ必要はありません。
新潟県内でのキャリア再設計という選択肢
現職を離れることを決めた場合でも、新潟県内には次の職場となる多くの選択肢があります。前述の通り深刻な人手不足が続いており、ケアマネージャーの市場価値は高い状態にあります。
居宅から施設へ・施設から地域包括へという職種内転換だけでなく、山間部から市街地の事業所への移動や、勤務日数・時間帯の見直しも含めて条件を整理しながら探すことができます。
こうした細かい条件は求人票だけでは判断しにくいため、地域の実情を熟知した相談窓口の活用が有効です。
関連記事:派遣スタッフの声:A.M.(介護老人保健施設勤務)
まとめ
ケアマネージャーが「辞めたい」と感じる背景には、担当件数の多さ・給与と責任のアンバランス・更新研修の負担という構造的な問題があります。
新潟県では高齢化率34.3%・介護関連職の有効求人倍率6.11倍という人手不足が現場の消耗をさらに加速させており、「自分だけが辛い」という感情は個人の問題ではなく新潟県における業界全体の課題です。
まずは職場環境の変更や業務改善を試みたうえで、それでも状況が変わらない場合は、転職という選択肢を前向きに検討してみてください。
「辞めたい」と感じたとき、新潟県内でケアマネージャーとして働き続けるための選択肢は、求人票だけでは見えてきません。絆ケアスタッフは新潟の介護現場を知るスタッフが、あなたの希望条件や状況に合わせた施設・事業所をご提案します。転職後に「こんなはずではなかった」を防ぐためにも、まずは無料相談から情報収集を始めてみてください。
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ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。