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介護職が忙しいのはなぜ? 負担が大きくなる原因と、働きやすい職場の見分け方
「今日も記録が定時内に終わらなかった――」
そんな毎日が続いていませんか。
介護の現場は人手不足といわれますが、同じ「忙しい」でも中身は職場によって違います。誰が入っても慌ただしい時期なのか、それとも人が定着しない職場の構造なのか。
この記事では、介護職が忙しくなる原因をデータと現場の実情から整理し、負担が偏りやすい職場の特徴、無理なく働き続けやすい職場の見分け方まで解説します。いまの忙しさが「一時的なもの」か「職場環境によるもの」かを見極める目安がつかめます。
介護職が忙しいと感じる3つの原因
まずは忙しさの背景を、業界全体のデータと業務の性質から整理します。原因は大きく3つに分けられます。
人手不足で1人あたりの業務量が増える
介護労働安定センターの令和6年度「介護労働実態調査」によると、従業員の不足を感じている介護事業所は65.2%に上ります。職種別では訪問介護員で83.4%、介護職員で69.1%です。
補充も簡単ではありません。介護サービス職業従事者の有効求人倍率は3.70倍(2026年6月・パート含む常用)。全職業計の1.01倍と比べると、1人の求職者を多くの事業所が取り合う状態です。
厚生労働省の推計では、2026年度に必要な介護職員は約240万人。2022年度の約215万人から、さらに約25万人の上積みが求められています。欠員が出ても次が決まらない間、現場の1人あたりの業務量が増えます。これが忙しさの土台にある構造です。
介護以外の業務が上乗せされる
介助だけが仕事ではありません。記録、申し送り、行事の準備、委員会や会議。こうした業務が介助の合間に積み重なります。
人手が足りない職場ほどこれらは後ろ倒しになり、残業や休憩のつぶれにつながりがちです。
時期・時間帯によって忙しさの波がある
食事・入浴・排泄の介助が重なる時間帯は、どの職場でも慌ただしくなります。年末年始やお盆など職員の休みが重なる時期も同様です。
さらに、施設内でインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が発生すると、感染対策をしながらの通常業務になります。職員が罹患すれば人員も減ります。医療・福祉は感染症と隣り合わせの現場である以上、こうした一時的な負担増はある程度避けられないものとして知っておく必要があります。
関連記事:介護の仕事がきつい原因は? 負担の正体と職場選びのコツ
忙しさが偏りやすい職場の3つの特徴
同じ介護の仕事でも、どこで働くかで負担は大きく変わります。ケアスタッフのキャリアアドバイザーが相談の現場から挙げる、忙しさが偏りやすい職場の特徴を3つ紹介します。
未経験者の採用が多く、フォロー役に負担が集中する
未経験者の採用が多い職場では、経験者が通常業務に加えて未経験者のフォローを担います。未経験者の数が多いほど、その負担は増えます。
背景には採用側の事情もあります。職員が定着しない職場は採用も難航しやすく、頭数をそろえるために未経験者を多く採用することがあるためです。「未経験歓迎」の求人自体は悪いことではありませんが、経験者にとっては教える負担が読みにくい職場ともいえます。
指導体制が整わず、ベテランに業務が寄る
指導体制が整っていない職場では新人が育ちにくく、経験者・ベテラン職員に業務負担が偏ります。
教える仕組みがないまま人だけが入れ替わります。この状態が続くと、頼れる人ほど忙しくなり、疲弊して離れていく悪循環に陥りかねません。
施設形態でも変わる――入れ替わりが多いショートステイの例
施設形態によっても、忙しさの質は変わります。たとえばショートステイは、他の形態と比べて大変といわれることが多い職場です。
利用者が数日単位で入れ替わるため、荷物のチェック、薬の確認、ベッドメイクなどの受け入れ準備といった細かい業務が繰り返し発生します。たまに利用する方は前回から状態が変わっていることもあり、情報把握のし直しに時間がかかります。
同じ荷物チェックでも、日帰りのデイサービスは量が少なめです。長期入所の特養は、そもそも入れ替わりが多くありません。「どの形態が楽か」ではなく、形態ごとに忙しさの質が違うと捉えるのが正確です。
関連記事:介護老人福祉施設で働く職種とは?――仕事内容だけでなく”向き・不向きと現場の実情”まで解説
その忙しさは一時的? 職場の構造? 見極める判断軸
転職を考える前に、いまの忙しさがどちらのタイプかを整理しましょう。
一時的な忙しさには、転職・異動直後で業務に慣れていない、繁忙期や感染症対応が重なっている、といったケースがあります。時間の経過や状況の収束とともに軽くなる見込みがあります。
一方で、慢性的な欠員が埋まらない、未経験者のフォローが特定の人に集中し続けている、指導体制がないまま業務の偏りが固定化している。こうした忙しさは職場の構造によるもので、個人の努力では解消しにくいのが実情です。
構造的な忙しさが続き、すでに「辞めたい」という気持ちが先に立っているなら、次の記事が参考になります。
関連記事:介護の仕事が「忙しすぎて辞めたい」と思ったら――原因の構造分析と”働きやすい職場”の見極め方
無理なく働ける職場の特徴と求人選びのポイント
最後に、忙しさに振り回されにくい職場の見つけ方です。確認したいポイントと、働き方を変えて負担が減った実例を紹介します。
求人票・面接で確認したい3つのこと
1. 欠員が出たときのカバー体制: 「急な休みが出たとき、誰がカバーしますか」と聞くと、人員配置の余裕が答えに表れます。
2. 未経験者の教育体制: 教育担当が決まっているか、独り立ちまでの流れがあるか。ここが曖昧だと、経験者に負担が寄りやすい職場といえます。
3. 業務範囲: 委員会・行事・記録など、介助以外の業務をどこまで担うのかを確認します。
働き方を変えて負担が減った例もある
ケアスタッフのキャリアアドバイザーによると、派遣という働き方で負担が軽くなったケースがあります。派遣先によっては「派遣スタッフの業務範囲はここまで」と決めており、委員会や会議への参加など通常業務以外が免除されることがあるためです。
なかには「遅番は細かい業務が多く大変なので、早番と中番のみでよい」と配慮してもらえた例もあります。
ただし、すべての施設が同じ対応ではありません。業務範囲の取り決めは派遣先ごとに異なるため、事前の確認が前提です。
関連記事:介護職の”本当にいい職場”とは?働きやすい介護施設の3つの特徴
関連記事:介護の職場はどう選ぶ?後悔しないための“見極めチェックリスト”
まとめ
本記事の要点は以下の通りです。
忙しさの土台には構造的な人手不足がある
→不足を感じる事業所は65.2%、有効求人倍率は3.70倍。欠員の補充は簡単ではありません。
負担が偏る職場には共通の特徴がある
→未経験採用の多さ、指導体制の不備、施設形態による業務の質の違い。この3つの視点で職場を見直せます。
一時的か構造的かで、取るべき行動が変わる
→慣れや繁忙期による忙しさはやがて収まります。構造的な忙しさは、環境を変えないと解消しにくいものです。
求人選びでは「カバー体制」「教育体制」「業務範囲」を確認する
→面接での質問への答えに、職場の余裕が表れます。
いまの忙しさが職場の構造によるものなら、我慢を重ねるのではなく、環境を見直すタイミングかもしれません。
ケアスタッフでは、介護職の皆様のキャリアを総合サポートしています。しつこい営業は一切いたしません。秘密厳守の無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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株式会社ケアスタッフ
ケアスタッフは医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。