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介護福祉士の仕事とは? 仕事内容・役割・やりがいを解説
介護福祉士は、介護の現場で専門的な知識と技術を活かして働く国家資格です。
本記事では、介護福祉士の仕事内容や役割、介護士との違いに加え、働く場所の特徴や1日の業務の流れ、仕事のやりがいや課題について解説します。
目次
最終更新日:2025年9月4日
介護福祉士の仕事とは? 介護士との違いから、役割と働く場所まで
介護福祉士は、介護分野において名称独占が認められている唯一の国家資格で、専門的な技能と知識を備えた介護のプロフェッショナルです。1987年に制定され、厚生労働省によると現在では約200万人が登録しています。国家試験に合格し、資格を持つことで専門知識や技術を身につけている証明となり、現場での信頼にもつながります。
では、「介護士」との違いは何でしょうか。介護士は資格の有無を問わず、介護職に携わる人全体を指します。職業としての正式名称ではなく、「ヘルパー」「介護スタッフ」などと呼ばれることもあります。
一方で、「介護福祉士」と名乗れるのは、前述のとおり国家資格を持つ限られた介護士だけです。喀痰吸引(別途研修修了などの登録・要件が必要)など、より専門的な介護業務を担うほか、後輩指導やチームマネジメントなどの役割を任されることもあるでしょう。
仕事内容は、食事や入浴、排せつといった身体介護を中心に、利用者や家族への相談・助言、医療職やケアマネジャーとの連携など幅広く及びます。
単なる日常支援にとどまらず、利用者がその人らしい暮らしを続けられるよう環境を整えることも重要な役割です。
働く場所も様々で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホームのほか、グループホームやデイサービス、訪問介護事業所、さらには病院などの医療機関でも活躍できます。
介護福祉士が活躍できる現場や働き方は幅広く、自分にあった環境を選びやすいため、キャリアの幅が広がる点も魅力です。
このように介護福祉士は、介護の専門職として現場を支えるだけでなく、利用者の生活全体をサポートする大切な存在です。高齢化が進むなかで介護施設の需要はますます高まっており、今後さらに活躍の場が広がる資格といえるでしょう。
介護職へ転職を考えていて、失敗しないためのポイントを知りたいという方は、過去記事「介護職の転職、失敗しない職場選びのポイントとは?」もぜひご参照ください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/
介護福祉士の主な仕事内容と1日の流れ
介護福祉士の主な仕事内容と、1日の流れを紹介します。ただし、業務スケジュールは働く施設によって日々の仕事内容や時間配分が変わります。
身体介護・生活援助の具体
介護福祉士の仕事の中心となるのが、利用者の身体に直接関わる身体介護と、日常生活を支える生活援助です。身体介護には、食事・入浴・排せつ・着脱・体位変換・移動の補助といった介助が含まれます。
これらは単なる作業ではなく、利用者の体調変化を観察したり、自立に向けて声かけや見守りを行ったり、専門的な視点で進めることが求められます。一方の生活援助は、食事の準備や掃除、洗濯、買い物など、利用者の生活基盤を支える家事援助が中心です。
相談対応・記録・多職種連携
介護福祉士の役割は、日々の生活における直接的なケアだけではありません。利用者本人や家族からの相談を受け、介護保険制度の利用方法や介護方針、福祉用具の活用などについて助言を行うことも大切な仕事です。
また、日々の介護内容や体調の変化を正確に記録することで、次の支援につなげます。こうした情報は、医師・看護師・ケアマネジャーといった他職種との連携に不可欠であり、チーム全体で利用者の生活を支える基盤となります。さらに、介護福祉士にはチームリーダーとしてスタッフを指導・育成し、現場全体のサービス品質を高めるマネジメント力も求められます。
施設別の1日例:有料老人ホームの場合
有料老人ホームでは、入居者の身体介助や入浴・食事介助が主な業務です。担当する入居者一人ひとりにあわせたサポートが求められ、日中と夜間でそれぞれ勤務シフトが組まれていることが一般的です。
| 時間 | 主な仕事内容 |
| 08:30 | 出勤・朝礼、朝食の片付け、排せつ介助や体調チェック |
| 09:30 | 入浴や排泄の介助、洗濯、外出サポート |
| 11:30 | 昼食準備・食事のサポート |
| 14:00 | 休憩 |
| 15:00 | レクリエーション見守り、おやつタイム |
| 17:00 | 夜勤スタッフへ申し送り・記録作成、退勤 |
施設別の1日例:デイサービスの場合
デイサービスでは、利用者の送迎や生活機能訓練、入浴・食事介助を日帰りで行います。社会参加や交流の支援も重要な役割です。
| 時間 | 主な仕事内容 |
| 08:30 | 出勤・送迎で利用者を迎えに行く |
| 09:00 | 健康状態の確認(血圧・体温・脈拍など) |
| 10:00 | 入浴・生活機能訓練 |
| 11:30 | 昼食準備・食事介助 |
| 13:00 | 体操やレクリエーションのサポート |
| 15:00 | おやつタイム |
| 16:00 | 帰宅準備(持ち物確認・トイレ誘導) |
| 17:00 | 利用者の送迎 |
| 17:30 | 記録作成やミーティング・退勤 |
介護福祉士として働く魅力と大変な点
介護福祉士として働くにあたっての魅力と課題点を紹介します。
やりがい
介護福祉士の仕事の魅力は、利用者の回復や生活の質の向上に直接関わることです。日々の介護を通して、利用者が少しずつ自立した生活を取り戻す様子や笑顔を間近で感じられることは大きな喜びとなります。また、利用者やその家族からの「ありがとう」という感謝の言葉は、仕事へのモチベーションや自信にもつながるでしょう。
さらに、資格を持つことで給与面の優遇や長く働きやすい環境が得られるほか、キャリアの幅が広がる点もやりがいの一つです。
チームで支える達成感
介護福祉士は単独で業務を行うだけでなく、他職種と連携してチームで利用者を支えます。看護師やリハビリスタッフ、栄養士などと協力しながらサービスを提供することで、専門知識や技術の学びがさらに深まり、自己成長につながります。
また、チーム内での信頼関係を築き、メンバーの育成や指導を行うことは、職場全体の士気向上やサービスの質向上にも寄与します。こうした経験を通して、介護福祉士は現場のリーダーとしての達成感を実感できるでしょう。
課題点
介護福祉士の仕事は、利用者の移動や入浴・排せつ介助など身体的負担が大きく、日々の業務には相応の体力が必要です。さらに、夜勤やシフト勤務による不規則な生活は心身の疲労を感じやすい働き方でもあるでしょう。
また、慢性的な人手不足により、現場によっては一人あたりの業務量が増えたり、理想通りのケアを提供できなかったりすることもあります。利用者や家族との関係性の悩み、同僚との調整も重なり、給与面とのバランスに不満を感じることも少なくありません。こうした負荷は、介護福祉士が長く働くうえで大きな課題となります。
工夫と支援
介護現場では、チームでの連携が効率的な業務遂行の鍵です。職員間で役割分担を明確にし、情報を共有することで、迷いや負担を減らせます。また、介護記録をきちんと整理・活用することで、日々の業務の効率化や情報の共有が進み、利用者により質の高いケアを提供できます。このような取り組みが、大変な仕事を乗り越える支えとなるでしょう。
ちなみに介護職への転職を考えていて、働きやすい職場の特徴を知りたい方は、過去記事「介護職は離職率が高い? 働きやすい介護施設の特徴を紹介!」もぜひご参照ください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/
介護福祉士になるには? 必要資格と目指すステップ
介護福祉士を目指すには、主にふたつのルートがあります。ひとつは実務経験ルートで、介護職として現場で3年以上、かつ従事日数540日以上の実務経験を積み、さらに介護福祉士実務者研修を修了する必要があります。国家試験は年に一度実施され、筆記試験では介護の基本や生活支援技術、認知症の理解など11科目群から出題され、総得点の60%以上かつ全科目群で得点があることが合格条件です。
もうひとつは養成施設ルートで、高校や大学を卒業後、指定の専門学校や養成施設で所定の課程を1~2年間学び、修了後に国家試験を受験する方法です。実技試験は2015年度をもって廃止されているので、筆記試験に合格すれば資格を取得できます。ただし、2017年度以降に養成施設を卒業した方は国家試験の合格が必須ではありますが、2026年度末までに卒業した場合は下記のような「経過措置」が適用されます。
卒業後5年間に限り、国家試験に合格していなくても介護福祉士として一時的には登録できますが、5年経過後に資格を継続して保持するためには、「5年以内に国家試験に合格する」または「卒業後の5年間に継続して介護業務に従事すること」のいずれかが必要です。
資格取得とその後のキャリアアップまでの道のりを順に追ってみると、現場での経験を積みながら実務者研修を受け、国家試験に挑戦して資格を取得し、その先に現場リーダーやケアマネジャーといった次のキャリアにつなげる流れが見えてきます。自分が今どの位置にいるかを把握することで、学習や仕事との両立もスムーズに進めやすくなるでしょう。
介護福祉士のキャリアアップについてもっと知りたいという方は、過去記事「介護福祉士のキャリアアップに本当に役立つ資格は? 年収・専門性を伸ばすおすすめルート」もぜひご参照ください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/
まとめ
介護福祉士は、専門性を活かして他職種と連携しながら利用者を支える、やりがいのある仕事です。体力や気持ちの面で大変なこともありますが、工夫やサポートで乗り越えることも十分に可能です。
知識を深め経験を積むことで技術が向上し、その結果、利用者の日常生活をしっかり支えることができ、大きなやりがいを感じられるでしょう。
ケアスタッフ事業部
ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。