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介護の仕事に不安を感じるときに――悩みの整理と安心して働くためのヒント
介護の仕事はやりがいがある反面、日々の業務や人間関係、将来のことなど、さまざまな不安を抱えやすい職種でもあります。
未経験の方や若手職員だけでなく、長年勤めているベテラン職員であっても、壁にぶつかることは珍しくありません。
この記事では、介護職に多い不安とその背景を整理し、不安をやわらげ安心して働き続けるためのヒントを解説します。
目次
まず整理――介護の仕事で「よくある不安」とその背景
まず、介護の仕事をするなかで感じやすい不安とその原因について整理していきます。
未経験・ミスが怖い
未経験で介護の仕事をはじめたばかりの頃に不安を感じるのは自然なことです。
しかし、そのような不安は仕事に慣れていくうちに軽減されることも多く、OJTや研修などの教育によって段階的に解消することもできます。
体力・夜勤・腰痛への不安
介護職は体力が必要な仕事というイメージがありますが、その原因は具体的に以下の3つに分けられます。
・人手不足による個人タスクの多さや残業
・利用者の身体介助など、力仕事による身体への負荷
・夜勤などの不規則な勤務体系
これらは業務の見直しや適切な技術の習得、ツールの活用によって改善できる可能性があります。
人間関係・コミュニケーション不安
介護職は、多職種のスタッフや利用者の家族などあらゆる人と接する機会が多い仕事です。また、認知症の方との会話など、利用者と関わるうえで難しさを感じることもあるでしょう。
人間関係の悩みを解消するには、利用者が抱える症状や状況、立場の違いによる意見の相違など相手のことを理解したうえで接することが重要となります。
将来性・処遇への不安
介護職のキャリアパスが見えにくいことや給与面が、将来への不安につながることがあります。不安を解消するためには、現状の把握から今後の希望を明確にすることが大切です。
未経験からでも介護職に挑戦してみたいという方は、過去記事「資格なしでも介護職に転職できる? 未経験からはじめる働き方ガイド」もぜひご参照ください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/care-worker_qualification/
環境を整えて不安を減らす――職場選びと働き方の整え方
不安を軽減するために見直したい、職場環境や働き方の注目ポイントについて紹介します。
施設種別・勤務形態の適合を見る(特養/老健/有料/デイ/訪問)
勤務体制や業務量は、施設の種類や勤務形態によって大きく変わります。
たとえば、特養・老健は重度介護や夜勤が中心、有料老人ホームは民間運営が多いため方針に違いが見られる、訪問介護は日勤のみで個別対応がメインなど、それぞれ特徴があります。
介護職と一括りにいっても業種や仕事内容はさまざまなので、自身の体力や生活リズムに合った職場を選ぶことで、不安を未然に防げるでしょう。
研修・メンター・評価面談の有無
新任研修やOJT、定期的な面談が設けられているかどうかも重要です。入職後の不安を口に出して相談することで、安心感を持つことができます。
人員配置・用具/ICT・記録運用の質
身体的負担や業務過多などの問題は、ICT(電子記録・見守り機器など)や福祉用具の導入によって軽減できます。
リフト・スライディングシートによる腰痛の予防や、電子記録による記入時間の短縮、見守りセンサーで夜勤の巡視を軽減するなど、ツールや機器の利用にはさまざまな利点があります。設備や体制が整った職場を選ぶことも、自分を守る選択の一つです。
見学・体験・早期相談のルート
入職前に職場の空気感を知ることで、ミスマッチを防げます。また前述した通り、入職後も面談や定期相談がある職場であれば、早めに不安や疑問を解消できるので、事前に確認しておくことがおすすめです。
より詳しく介護職転職のミスマッチを回避するためのポイントを知りたいという方は、過去記事「介護転職で後悔する人の特徴と回避するためのチェックポイント」もぜひチェックしてください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/certified-care-worker_point/
現場で聞く――不安を軽くする仕事のコツ
介護現場で活用できる、不安を和らげる具体的な工夫やコツについて解説します。
安全な介助の型(ボディメカニクス×福祉用具)
体力に自信のない方は、正しい姿勢や力の入れ方などボディメカニクスを学ぶことで、身体への負担を減らせます。
腰痛などを引き起こしやすい介助作業は、スライディングボードやリフトといった福祉用具を活用すると良いでしょう。ストレッチや軽い筋トレなど、普段から身体をケアする習慣をつけることも大事です。
認知症ケアの基本(否定しない関わり/環境調整/危険予防)
認知症の方と関わる際には、否定や訂正はせず「話を受け止める」姿勢が重要です。
また、音や光の刺激をなるべく抑えて落ち着く環境を整えることや、転倒や誤薬を防ぐ工夫をすることも認知症ケアの基本になります。
ミスを防ぐ仕組み(記録・申し送り・ヒヤリ共有)
ミスを防ぐには、個人の注意力だけに頼らず、職場全体でミスを防ぐ仕組みづくりが大切です。ヒヤッとした事例などを共有するだけでも再発防止につながるため、情報共有を徹底するようチーム全体で心がけましょう。
夜勤のセルフケア(睡眠・食事・水分・ルーティン化)
夜勤明けの体調不良や睡眠不足も、多くの職員が悩む点です。
昼間は光を遮断して寝る、仮眠前にはカフェインを控える、水分補給をこまめに行うなどの対策で改善できることもあります。身体リズムを整えるために、夜勤前後や夜勤中のルーティンを定めることもおすすめです。
続ける力――将来性の見通しとベテランの不安への処方箋
将来への不安との向き合い方や介護職を長く続けていくための考え方、選択肢について紹介します。
成長の見取り図(初任者→実務者→介護福祉士→リーダー/サ責/ケアマネ)
介護職においても、初任者研修→実務者研修→介護福祉士というように資格取得によるキャリアステップがあります。
また、現場経験を重ねながら、 リーダー→サービス提供責任者や管理職といったチームをまとめる役職へ進むこともできます。
ケアマネジャーや相談員などの専門職を選択すれば、介護福祉士とは異なる新たな視点からの支援も可能になります。
このように、「資格」と「役割」を組み合わせてキャリアの道筋を具体化することで、漠然とした不安を目標に変えることができるでしょう。
やりがいの再発見(ご利用者の変化/チーム成果の見える化)
ある程度年数を重ねてくると、毎日同じことの繰り返しにやりがいが薄れてきたと感じることもあるでしょう。
そのような場合は、利用者の小さな変化やチームでの成果・課題を“見える化”して振り返ってみましょう。
利用者やその家族からの感謝の言葉や笑顔に改めて気づくことが、モチベーション回復のきっかけになったり、課題が明確になることで新しい目標を見つけられたりすることもあります。
キャリアの選択肢(在宅・通所・小規模多機能・教育担当・管理職)
介護の現場で長く働き続けているからこそ、将来への不安が生じることもあります。
しかし、実際に介護職のキャリアの選択肢は多岐にわたり、職域を変えることで負担や不安を調整することも可能です。
たとえば、在宅介護・訪問系や小規模多機能型の事業所では、一人ひとりにじっくり向き合うことができ、個別対応ならではのやりがいがあります。
通所系は日勤中心の勤務体制で、生活リズムを整えやすい働き方ができます。
また、これまでの経験を活かして教育・新人育成担当として後輩を支える道や、管理職や相談職として、現場の運営や職員の支援に関わるキャリアステップも視野に入れてみると良いでしょう。
資格をとって、介護福祉士としてのキャリアに広がりを持たせたいという方は、過去記事「介護福祉士のキャリアアップに本当に役立つ資格は? 年収・専門性を伸ばすおすすめルート」もご参照ください。
https://carestaff.jp/kaigo/blog/care-worker_career-advancement/
まとめ
介護の仕事には、多くのやりがいと同時に悩みや不安もつきものです。
しかし、環境や仕組み、スキルを活用していけば、少しずつ軽くすることができます。不安を感じたときはまず、不安の背景を整理したうえで解消方法を考えてみることをおすすめします。
ケアスタッフ事業部
ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。