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介護福祉士のキャリアアップに本当に役立つ資格は? 年収・専門性を伸ばすおすすめルート

介護福祉士は介護業界における唯一の国家資格です。

そんな介護福祉士がキャリアアップするための方法の一つとして資格の取得が挙げられますが、具体的にどのような資格を取得すればいいのでしょうか。

本記事では、資格の取得も含めて介護福祉士が年収や専門性をさらに伸ばすことのできるルートについて紹介します。

最終更新日:2025年7月17日

年収はいくら上がる? 資格取得で跳ね上がる給与と役職のリアル

介護福祉士がキャリアアップするためには、より専門的な資格の取得が欠かせませんが、それによってどれくらい給与が上がるのでしょうか。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、2024年10月における介護職員(月給・常勤の者)の保有資格別の平均給与額は以下の通りになっています。

保有資格(複数回答) 平均給与額
介護福祉士 35万50円
社会福祉士 39万7,620円
介護支援専門員(ケアマネージャー) 38万8,080円
介護福祉士実務者研修 32万7,260円
介護職員初任者研修 32万4,830円
保有資格なし 29万620円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」

介護支援専門員や社会福祉士の資格を取得することで、月に3~4万円ほど給与のアップにつながることがわかります。
また、主任・リーダー・施設長などの役職へ昇進するためには、資格取得もしくは実務経験という資格要件を満たす必要があります。

しかし、厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」によると、このような管理職の平均給与額(月給・常勤の者)は37万8,110円である一方で、管理職以外は32万7,720円となっています。

管理職とそうでない場合とで月給が5万円ほど変わってくるため、役職昇進は年収アップに欠かせないルートといえるでしょう。
さらに、ケアマネージャーや社会福祉士といった上位資格を取得すれば、年収の大幅アップが期待できます。
たとえば先ほどの平均給与額の表をもとに計算すると、ケアマネージャーの年収は介護福祉士の年収よりも約45万円高くなることがわかります。
より給与アップを狙うのであれば、役職の昇進や上位資格の取得を目指しましょう。

特別養護老人ホームの生活相談員の仕事内容や給与については、過去記事「特養(特別養護老人ホーム)の生活相談員の仕事内容、給与などを解説!」をぜひご参照ください。
参照:https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/

キャリアアップに有効な資格5選

では、具体的にどの資格が介護福祉士のキャリアアップにおいて有効なのでしょうか。ここでは5つの資格について紹介します。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格として設けられた民間資格です。認定介護福祉士を取得すれば、他の介護スタッフを指導し、育成する能力を身につけることができます。

また、管理職への昇進に有利に働くため、その分給与のアップも期待できます。

なお、認定介護福祉士になるには養成研修を修了する必要があり、その期間や費用は研修を実施する団体によって異なるものの、一般的に期間は約2~3年、費用は数十万円ほどかかります。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は一般社団法人日本認知症ケア学会が主催している民間資格です。

認知症ケア専門士の資格を取得するためには「認知症ケアのプロ」と称されるほどの専門知識と技術を学ぶ必要があるため、介護や医療、福祉業界において知名度が高く、就職・転職時に非常に有利な資格といえます。

なお、1次試験と2次試験からなる試験に合格しなければならず、それぞれ1万2,000円、8,000円の計2万円の費用がかかります。

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修とは、介護職員が口膣内・鼻膣内・気管カニューレ内部の「喀痰の吸引」と胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養の「経管」を行えるようになるための研修です。

研修は講義と演習、そして実地研修から構成されており、治療方法や患者さんの症状などによって、第1号・第2号・第3号研修に分類されます。

介護保険法等一部改正により、2015年以降は介護福祉士が喀痰吸引等の医療的ケアを行うことが可能になったため、この資格を取得することでさらなる手当てのアップにつながります。

介護支援専門員

介護支援専門員(別名:ケアマネージャー)は、高齢者や障害を持つ方に向けてケアプランを作成し、各市町村・事業者・施設と連携を取りながら利用者をサポートします。

介護支援専門員になるためには「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要がありますが、合格率は例年20%前後と低いため、しっかりと対策をして臨むことが重要です。

しかし、介護支援専門員は施設からの評価が高い資格の一つであり、管理職へのキャリアアップも狙えるでしょう。

社会福祉士

社会福祉士は「社会福祉及び介護福祉法」で位置づけられた国家資格です。

主な業務は日常生活で問題を抱えている人の相談に乗ることで、無資格でも業務を行うことはできますが、社会福祉士の資格を取得すれば社会的な信用を得ることができます。

また、社会福祉士は、職場によっては公務員として従事できたり、給与水準が高いといった特徴もあったりするため、ダブルライセンスによる年収アップが期待できます。

ちなみにグループホームで働くためのおすすめの資格については、過去記事「グループホームは無資格でも働ける? 仕事内容やおすすめの資格も紹介!」をぜひご参照ください。
参照:https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/

資格選びの落とし穴と注意点

介護福祉士が新たに資格を取得することでキャリアアップや年収アップにつながることが見込めますが、資格選びには以下のようないくつかの落とし穴もあるため注意しましょう。

費用対効果が低い資格もある

これまで紹介した資格のなかには、受講料と資格手当が見合っていないものもあります。

例えば、喀痰吸引等研修に必要な費用は以下の通りです。

第1号研修:23万6,500円(税込)
第2号研修:18万4,800円(税込)
第3号研修:4万480円(税込)

しかし、職場にもよりますが、この資格を取得しても平均5,000円~1万円ほどしか資格手当として支給されないため、残念ながら費用対効果は低いといえます。

更新義務・学習コストを見落としがち

介護福祉士の資格には有効期限がないため更新は不要です。

一方、介護支援専門員は5年ごとに更新研修を受講する必要があるなど、介護業界の資格のなかには更新手続きが必要なものがいくつかあります。

また、研修の受講要件や試験の受験要件として一定期間の実務経験が必須となる資格もあります。

このように思わず見落としてしまいがちな隠れコストを事前に確認しておくことが大切です。

取得資格を“武器”にする転職術

せっかく取得した資格を無駄にしないためには、資格を武器にできるような転職術を身につけることが重要です。

ここからは転職のそれぞれのフェーズで役立つコツを紹介します。

求人選び:資格手当・研修支援の有無を比較

まず、求人選びの段階では資格手当や研修支援がある施設かどうかを見極める必要があります。

その際に参考になるチェックリストは以下のようなものが考えられます。
・新人研修や経験年数に応じた研修制度があるか
・資格取得支援制度が充実しているか
・資格取得支援制度はどの資格が対象か

これらの内容は施設によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。

面接アピール:専門性+事例で説得力UP

次に、面接では取得資格を現場改善事例とセットで語ると、より説得力がアップするのでおすすめです。

(回答例)
「私は2年間、訪問介護のスタッフとして利用者様の生活援助や身体介護を経験してきました。はじめは未経験・無資格からのスタートだったため、食事を用意したり、お部屋の掃除をしたりと生活援助をメインにやっておりました。しかし、昨年に介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修の資格を取得してからは、先輩を参考にしながら身体介護にも携わっております。介護度Ⅲ以上の方が多く、慣れずにとまどうこともありましたが、介助の難しさと重要性を肌で感じられたので、大変良い経験になったと思っています。」

キャリアビジョンと資格を結ぶ職務経歴書の書き方

職務経歴書では以下の例のように「資格→できる業務→将来像」が一貫した内容を書くように心がけましょう。

(記入例)
私が新卒で就職したのは社会福祉法人の介護老人保健施設です。そこで8年間勤めて、認知症の方が入るグループホームや同じ法人内の別の介護老人保健施設、特別養護老人ホームへの異動を経験しました。その後はケアハウス(軽費老人ホーム)で夜勤専従の介護職として6年ほど働いています。
私は不安障害やうつ状態といった精神疾患を患い、数年前に障害者手帳を受け取りました。そのときから「障害を持つ方を支援する仕事に就きたい」と考えるようになり、2020年に精神保健福祉士の資格を取りました。精神保健福祉士の主な仕事は、さまざまな原因から心の中に病を抱える人々が社会復帰できたり、快適な日常生活を送れたりするようにサポートすることです。私と同じような症状を抱えている方の手助けになりたいため貴社を志望いたします。

ちなみに、介護職転職で履歴書を書くポイントについては、過去記事「介護職の自己 PR の状況に合わせた書き方・例文を紹介!」もぜひご参照ください。
参照:https://carestaff.jp/kaigo/blog/nursing-assistant_no-experience/

まとめ

本記事では、介護福祉士がキャリアアップする際におすすめの資格を紹介しました。

取得するためには一定期間の実務経験が必要だったり、費用や期間がかかったりする資格もありますが、その分給料がアップする、転職の際に有利になるなどのメリットもあります。

なにより、上位資格を取得すれば自分の自信にもつながるため、今後も介護業界の最前線で働きたいと考えている方はぜひ検討してみてください。

ケアスタッフ事業部

ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。

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