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グループホームは無資格でも働ける? 仕事内容やおすすめの資格も紹介!

認知症有病率は今後さらに上昇していくと推定されており、それに伴い認知症患者をサポートする施設であるグループホームは年々増加傾向にあります。

そこで、本記事ではグループホームの特徴と仕事内容について解説します。さらに、無資格でも働ける理由のほか、キャリアアップするためにおすすめの資格も紹介します。

最終更新日:2025年6月19日

グループホームってどんな施設なの?

グループホームの正式名称は「認知症対応型共同生活介護」といい、要支援2または要介護1~5の認定を受けた認知症の方が、スタッフのサポートを受けながら共同生活をする施設です。
グループホームは5~9名を1ユニットとして、1事業所あたり1~3ユニットで構成されています。

また、グループホームの人員配置は、日中は利用者3名に対して介護職員1人以上、夜間は1ユニットに対して1人以上と定められています。
介護職員のほかにも、グループホームには1人以上の計画作成担当者、常勤専従の管理者などの職種があり、利用者の身体介助や機能訓練、日常生活上の支援などを行っています。
このように、グループホームは比較的小規模な施設でアットホームな雰囲気がある、地域密着型のサービスです。

グループホームでの仕事内容とは?

具体的にグループホームの主な仕事内容を紹介します。

生活援助

グループホームは自立した生活を送れるようにすることが目的であるため、利用者自身が部屋の掃除や洗濯、調理などを行うため、介護職員がそのお手伝いをします。
ただ、日用品の買い物など利用者が行うには困難な場合は、介護職員が代わりに行います。

身体介護

また、利用者の必要に応じて入浴介助、排泄介助などの身体介護を行うこともあります。
しかし、グループホームは比較的介護度が低い方が多いため、すべての身体介護が必要になることはあまりありません。

入居者さんの健康管理

日々のバイタルチェックや服薬介助などで利用者の健康管理を行うことも仕事の一つです。
グループホームに看護師がいる場合は介護職員ではなく看護師が健康管理を主に行いますが、利用者の体調を気にかけることは全スタッフに共通して大切なことです。

認知症の進行緩和

グループホームは日常の動作やリハビリ、レクリエーションなどを通して、利用者の認知症の進行を緩和するための役割も担っています。
そこで身体機能の維持・向上を目的として、近隣への散歩や買い物、外食などの外出支援を行うこともあります。

夜勤での入居者さんの見守り

グループホームは入居型の施設であるため、就寝準備や夜間の巡回、体位変換などの夜間の仕事もあります。
夜間に徘徊してしまう利用者や就寝準備においてこだわりがある利用者もいるので、夜勤も決してラクとは言えないでしょう。

記録・事務作業

利用者の日々の体調や身体機能の変化を把握するために、サポート内容や普段の様子などから介護記録を作成します。
例えば、食事の時間・摂取量、服薬の有無・時間、水分摂取時間・摂取量、排泄の時間・回数など、一つ一つの行動の時間と量や回数などが挙げられます。

グループホームは無資格でも働ける!

ここまでグループホームの概要について解説してきましたが、グループホームで働くには資格が必要なのでしょうか?
結論から述べると、資格は必要ではないため未経験や無資格でも働くことができます。無資格でも採用されやすい理由としては、介護業界の人材不足が挙げられます。
ただし、無資格の新入職員については、採用から1年以内に「認知症介護基礎研修」の修了が義務付けられています。
はじめの一歩として現場で経験を積みながら、資格取得やスキルアップを目指せるという点も選ばれる理由の一つです。

2024年度の介護職員は約212.6万人でしたが、高齢化社会の進行によって厚生労働省は2026年度には約240万人、2040年度には約272万人の介護職員を確保する必要があるとしています。
介護を受ける高齢者は増える一方で介護職員の人数が追いついていないため、グループホームなどで働く介護職員は無資格でも働きやすいのです。

(出典)「第9期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について(令和6年7月12日)」別紙1

グループホームの介護職におすすめの資格は?

グループホームで介護職員として働く際に資格は必要ないと述べましたが、グループホームでの業務に生かすことができ、また自身のキャリアアップや転職で優位になるおすすめの資格を紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護業務の基礎的な知識や技術を身につけることができるため、介護経験が浅い方や初めてグループホームで働く方でも目指しやすい資格です。
取得するためには、講義と演習で構成された全130時間の研修を受講し、筆記試験による修了評価を受けなければいけません。

実務者研修

実務者研修は介護職員初任者研修の上位資格であり、グループホームでスキルアップを目指したい方におすすめです。
上位資格でありながら無資格・未経験でも受講できますが、介護職員初任者研修の資格を持っていれば免除科目があるため、無資格の場合よりも短い時間で取得できます。

介護福祉士

介護福祉士は介護に関する国家資格であるため、取得すれば介護現場で幅広く活躍できます。介護福祉士になるためには受験資格を得て国家試験に合格する必要があります。
受験資格を得る方法はいくつかありますが、例えば「3年以上の介護等の業務に関する実務経験および都道府県知事が指定する実務者研修等における必要な知識および技能の取得を得ること」などが挙げられます。

認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修は認知症に関する実践的な知識や技術を身につけることができるため、グループホームでの業務や転職する際に生かせます。
こちらの研修は都道府県もしくは指定都市が実施していますが、受講するには居宅介護支援事業所以外の介護保険施設や事業所に勤務している必要があります。

介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は東京都健康長寿医療センター研究所が認定している民間資格で、介護現場で働く指導員を養成するものです。
受講対象は実務者研修修了者や介護福祉士といった資格保有者であるため、先にこれらの資格を取得してから挑戦しましょう。

まとめ

認知症患者の増加に伴って、今後もグループホームの事業所数は増えていくことが予想されます。
無資格や未経験からでも挑戦することができ、アットホームな雰囲気で働けるので、興味がある方はぜひ挑戦してはいかがでしょうか?

ケアスタッフ事業部

ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。

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