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介護老人福祉施設で働く職種、役割、仕事内容とは? すべてを紹介します!
高齢化が進み、介護業界は人手不足問題を抱えていますが、ここ数年の介護従事者数は増加傾向にあります。
特に地方では介護職の求人も多いので、U・Iターン転職を考えている人のなかには、転職先として介護老人福祉施設を検討している方もいるかもしれません。
本記事では、介護老人福祉施設の概要や施設内で働く人の役割、仕事内容について解説します。また、それぞれの職種で必要な資格なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
介護老人福祉施設とは
介護老人福祉施設とは、在宅での生活が困難かつ介護を必要とする高齢者の、食事や入浴、排泄といった生活全般の介護を行う施設で、特別養護老人ホームとも呼ばれています。入所基準は原則として、要介護3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が対象となっていますが、要介護3以上の特定疾病のある方であれば40~64歳でも入所できます。
介護老人福祉施設の職員配置基準として、介護スタッフは入所者100人当たり31人以上と決められています。
医師を常勤させる義務はありませんが、基本的には医師、栄養士、機能訓練指導員がそれぞれ1人以上、介護支援専門員も入所者100人につき1人以上配置されています。看護師は30人以下の場合は常勤1人以上、31~50人の場合は2人以上というように、入所者数に応じて配置人数が変わります。
介護老人福祉施設で働く職種とは
介護老人福祉施設で働く職種について、「医療系」「福祉系」「その他」に分けてそれぞれ紹介します。
医療系
・医師
介護老人福祉施設の医師は、入所者の健康管理や急変時の治療、栄養士や機能訓練指導員などに対する指示出しなどを行います。
介護老人福祉施設で行える医療処置には限りがありますが、具体的には、入所者の診察、注射、点滴、人工透析、処方箋の発行などを行っています。
・看護師
看護師は医師の診断に基づく医療行為や薬の服用管理などを行います。
具体的には、入所者の体温や血圧の測定、痰の吸引、インスリン注射などの医療処置のほかに、ターミナルケアに関する入所者家族の意向をもとに、看取り計画書の作成なども行います。
・機能訓練指導員
機能訓練指導員とは、介護保険法によって定められている職種の一つで、入所者ができる限り自分の力で身の回りのことができるように支援を行います。食事や移動、排泄といった日常動作の支援のみならず、家族の意向も伺いながら訓練計画書の作成や福祉用具の提案も行います。
介護老人福祉施設で機能訓練指導員として働くには、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・鍼灸師のうちのいずれかの資格を保有している必要があります。
・栄養士および管理栄養士
栄養士および管理栄養士は、入所者一人ひとりに合わせた献立の作成や栄養ケアを行い、調理員と連携して食事を提供します。厨房の衛生管理や季節に合わせた料理の提供、イベントで出す料理の企画なども大切な仕事です。
福祉系
・介護職員
介護職員は食事や入浴の介助、歯磨き、トイレ誘導など、身体介助や口腔ケアを中心に行います。
入所者の部屋や共用スペースの掃除、洗濯、レクリエーションやイベントの実施なども介護職員が担当しています。
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
ケアマネージャーの仕事は、入所者に提供する介護サービスの計画を作成することです。入所者や入所者の家族に対するヒアリング、機能訓練指導員や栄養士との意見交換を通して、入所者のニーズに合わせたケアプランを作成します。
なお、ケアマネージャーとして働くには、介護支援専門員の資格が必要です。
・生活相談員
生活相談員の主な役割は、入所者やその家族の相談に乗ることです。入所希望者や家族との面談はもちろんのこと、通院・入院に関する医療機関への連絡、調整なども担当しています。生活相談員の資格要件は自治体によって異なりますが、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格などが必要になる場合があります。
その他
・施設管理者
介護老人福祉施設の管理者は、施設の運営や管理を行います。管理者になるための特別な資格は必要ありませんが、介護業務にも携わることが一般的であるため、資格取得や一定の知識、スキルがあると役に立つでしょう。
・事務員
介護老人福祉施設の事務員の業務は、窓口対応や職員のシフト作成、給与計算、入所者負担金の請求業務などです。特に資格は必要ありませんが、介護事務などの資格を所持していると優遇される可能性があります。
・調理員
調理員は、医師や栄養士の指示のもと、食事の調理と提供を担当します。無資格や未経験でも応募できる求人はありますが、調理師免許や飲食店での勤務経験があるとなお良しとされています。
まとめ
本記事では、介護老人福祉施設で働く人の職種や役割について解説しました。「2025年問題」とも言われているように、要介護者の増加により、介護職のニーズはこれからますます高くなることが考えられます。
専門的な職種に応募する場合には資格が必要になることもありますが、経験不問としている求人も多くあるので、興味のある方は応募を検討してみることをおすすめします。
ケアスタッフ事業部
ケアスタッフ事業部は医療・介護施設のパートナーを目指し人材サービスを提供しています。具体的には就職を希望する看護師、介護士、歯科衛生士等の方と新潟県内の施設や病院、双方のニーズにマッチングさせる仕事です。1998年の創業から26年間での看護師・介護職などの登録数は、延べ1万人以上。お取引先は新潟県内で300社以上。高齢者介護施設とその担い手をマッチングする「ヘルスケア人材サービス」の仕事を通じて蓄積した知見と情報を、毎週独自の視点でお届けします。