ケアスタッフ通信の声com
ケアスタッフ通信Vol.125
わたしのGood&News 【 中嶋 剛志 】
今回、ご紹介するのが上越市にあります高田世界館です。高田世界館は上越市にある、営業している映画館としては日本最古級とされる映画館です。看板には開業108年と書いてありました。
ウィキペディアによると開館以来の洋館建築は経済産業省の近代化産業遺産に認定、および国の登録有形文化財に登録されている建物とのことです。実際に外観内装も古いのですがとても趣があり、映画好きなら一度は訪れてみたいところだと思います。先日、新聞の記事で映写機やスクリーンなど老朽化している機材を新調するためにクラウドファンディングで資金を調達したいという記事が載っておりました。ご興味ある方は高田世界館のホームページからアクセスできるということです。
私自身、先日初めて行ってみて映画を観てきました。館内には訪れた方の感想ノートが置かれており、県外からの来客が多いことに驚きました。映画ファンには聖地なのかもしれません。また、もう一つ楽しみにしていた映画館のとなりにある世界ノトナリというカフェにも行きたかったのですが残念ながらお盆休みでした。映画の待ち時間などにちょうどよさそうなので次回は寄ってみたいです。
私が見た映画は2時間弱のものでしたが、椅子が堅めでお尻が痛くなってしまったので、こちらで映画を観たい方は座布団など持参で行かれるとよいかもしれません。
高田世界館
住所:上越市本町6丁目4番21号
駐車場:20台
見学のみも可能※入館料500円
★ケアスタッフ的お役立ち情報★
以前、「ノロウイルス」の特徴などについて紹介しましたが、今月は「ノロウイルスの対策と処理方法」についてご紹介します。業務の中で、患者さん・利用者さんの嘔吐物や排泄物の処理をすることがあるかと思いますが、ノロウイルスに感染している方の場合、嘔吐物や下痢便にはノロウイルスが大量に含まれています。
わずかな量のウイルスが身体の中に入っただけで、容易に感染するので、処理する際は感染したり、ウイルスが拡大しないように十分注意する必要があります。感染対策の基本は「持ち込まない」「広げない」「持ち出さない」ということ。基本的には個室隔離を行うのが良いでしょう。それではここからば場面ごとに注意点等をみていきます。
●接触伝播を防ごう!その1、おむつ交換
おむつ交換は日常では頻繁に行われるケアの一つです。ケアに携わる誰しもが環境や自身への暴露を最小限にする手技が求められます。各施設のマニュアルがあるかとは思いますが、基本的な手順を載せますので参考にしてみて下さい。
≪おむつ交換の方法≫
①必要物品を準備する(手指消毒剤、おむつ、エプロン、マスク、お尻ふき、ビニール袋大・小各1枚)
②入室時からビニールエプロン・未滅菌手袋・マスクを装着し、ベッド柵を下げる
③必要物品は患者の近くに準備する。ビニール袋は2枚とも口を開け、お尻ふきは必要枚数を出しておく
④衣類を脱がせる
⑤新しいおむつを汚れたおむつの下に敷く
⑥汚れた部分をお尻拭きで前から後ろに向かって拭く
⑦お尻拭きはビニール袋(小)に廃棄する
⑧汚染したおむつを外し、もう一つのビニール袋(大)に廃棄する
⑨未滅菌手袋を外し、お尻拭きを廃棄したビニール袋(小)に廃棄する
⑩皮膚状態を観察し新しいおむつを着け、寝衣を整える
⑪ビニールエプロンを外し、ビニール袋(小)に入れ各々の袋の口を閉める
⑫廃棄するおむつを持ち、ベッド柵を上げる
⑬感染ごみとしておむつは室内に設置した蓋つきの廃棄物箱に廃棄する。
⑭マスクも外し廃棄物箱に廃棄する(マスクの外側は触れない!)流水と石鹸による手洗いを実施する
患者さん・利用者さんに直接触れる予定がなくても、ベッド周囲は汚染されている可能性が高いエリアとして考え、入室時からエプロン・手袋を着用することが必要です。一連の手技の中で、いつ行えばよいか迷うのが手袋・エプロンを外すタイミングです。清潔なもの、不潔なものが接触しないことを念頭に行いましょう。また、施設によっては未滅菌手袋を二重にはめ、行うところもあるようです。
しかし、未滅菌手袋には目に見えない細かな穴が開いているため、ケア後の手指衛生は必須です。ノロウイルスは、アルコールは効果がありませんので、必ず流水と石鹸による手洗いを実施しましょう。次月は「嘔吐物の処理」についての注意点等についてお話します。
あとがき・・・ 【 金子直樹 】
皆様お疲れ様です。9月も後半に差し掛かっていますが、残暑ですね。先日、出先でツクツクボウシが鳴いているのを耳にしてまだまだ夏が続いているのかなと思いました(笑)
さて、給与明細等でもご案内はしておりますが、研修の方は受講いただけてますでしょうか?未受講の方・時間数が足りない方に関しては、今年中に規定の時間数を受講いただけますよう改めてお願いいたします。